第9章 約束したから
「………………」
「………………」
互いに、何言ってるんだ?って顔に書いた状態になって固まる。
石田が言いたいのはつまり……疵つける事をしたくないってことだ。
よく考えればそりゃそうだよな。
誰も、人を悲しませたい訳はないんだから。
「まあ、俺も。
嫌なことっつーか、泣かせることはしたくないな。
結構……………堪えるしよ」
言いながら、思い浮かんだのは井上の顔で。
何度か見たが故に、自分が原因だとしても
やっぱり嫌だなと思う。
井上は、笑ってた方がいい。
………………………つーか俺は何考えてんだか。
オホンっと咳払いをした事で、会話は途切れた。
とにかくだ。
石田のなかにある問題は分かったが、俺自身が何かしてやれる事は少ないかもしれない。
それでも、石田の言葉は石津を思う気持ちが感じれたから、大丈夫だと思う。
きっと、自分で答えを出すだろう。