第2章 戸惑いこころ
昼休みが終わりに近づいてみんなで教室に戻る事になった。
一護達は少し先を歩いていて、俺は最後尾。
てこてこと近ずく石津に声を掛けられた。
「あの茶渡さん、石田さんはどうなさったんでしょうか?」
「何か用事らしい。……それ以外もありそうだがな。」
「……?」
俺の言葉に首を傾げる石津に、俺は笑った。
「たくさんのやつと話せたみたいで良かったな。」
「はい!最初は戸惑いましたが、今日は楽しかったです。
茶渡さんともこうして話せるのは彼女達のおかげです。
あとでお礼しなくちゃいけませんね。」
「お礼をされたい訳じゃないと思う。
仲良くしたいって集まったんだ、そうゆう事だろう。
あくまでもと石津が思うなら、また一緒に過ごすのが1番の礼になるんじゃないか。」
俺の言葉に鳩が豆鉄砲食らったような顔になった石津。
でもすぐに…
「そうですね!」
嬉しそうに笑った。
そうゆう顔もできるんだなと思う。
石田との事はよく分からないが、あいつもこの顔を見ればあんな眉間にシワなんて寄せた顔にはならないだろうに。
「そういえば、井上がパンを渡したがっていたんだ。」
「パンとは?」
「……………美味い食べ物だな。」
「すぐ行きます‼︎茶渡さんありがとうございます!」
食い気味に返され、小走りで井上の元まで去る石津に思わず、小さな笑いを堪えられなかった。
しっかりしてる風で、意外に食べ物好きなんだな。
手を挙げて石津の言葉に返事をする。
空をみれば雲が垂れ込み太陽を隠していた。
風も出てきている。
荒れなきゃいいんだが。
変わりゆく空模様か、はたまた別の意味でかはわからない。
俺は、そんな思いがあった。