第9章 約束したから
そしてきっと。
石田さんがそれでも私と向き合うと言葉にしてくださったことが、嬉しかったんだと今なら思う。
少しずつ知れた優しさや、思いだけじゃなく、私自身の悩みを相談したりもした。
石田さんが気付いてくださった事で、この人になら言ってもいい気がして。
一緒に過ごしていくうちに話されたご友人の思いへの後悔や嫌悪は、彼自身を縛る冷たくて太い糸で。
私は、わかりたいと……寄り添いたいと、切に思った雨の日。
あの日からだ。
自分のなかで何かが変わった気がするのは。
笑っていてほしい。
私が出来る事はなんだろう。
そんな思いの中に、別の思いがあること。
彼のそばで、笑顔をみていたい。
力になりたい。
溢れて
あふれて
じわりと広がる
知りたいと思うこと。
心に思い浮かべた時に、いつも貴方がいること。
違うと、そんなはずはないと、目を逸らしていたんだと思う。
「気づかないままで、いれたらよかったな………」
石田さんの事がーーどうしようもなく大切で、好きだという気持ちに。
ああ。 ダメだ。
認めてしまえば、ズシリと心は重くなる。
そんな心とは反対に浮かんだ石田さんの顔に、どうしようもなくなって目を開ければ、散りばめられた星空が見えてーー無性に泣けてきた。