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BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第9章 約束したから







「……あれが、俺とアンタの始まりだった。

剣技だけじゃない、白打を身につける事。
そう決めてからの一年はあっと言う間。



何度も転んで傷ついて、それでも立ち上がってきた。



アンタは前しか向かない奴だからわからないだろうが、歩いた道が確かに在る。



十三番隊第三席になるまで、石津実穂が歩き続けてきた道だ。


誰のものでもない、アンタのものだ。



だからこそーー胸を張れ。
そして己を信じろ。



アンタが信じると決めた俺の言葉だ。



だから、信じろ。」





真っ直ぐに、俺は言葉を紡ぐ。


記憶の中の主と同じように、くしゃりと顔を歪めても涙をこぼすまいとしている、そんな存在に向けて。


信じている。
ただその思いを、言の葉にこめながら。













































「忘れていた訳じゃないの……」



「ああ。」



「気持ちがいっぱいいっぱいになって、自分が分からなくて………そしたらっ、怖くなってっ」




「知ってる。だから怯えるなって言ったんだ」









主の顔が酷かったからな。
壊れちまいそうにみえたんだった。






「私の道、か。なんだか照れくさい響きだね」



「そうか?事実だろ」






 瞳に涙を溜めて、それでもアンタはゆるく笑うから……当たり前だと伝えたくて。










「うん。信じれるよ、ちゃんと。
だってそれは、風司と一緒に歩いた道でもあるから」





「…………………………………………………………………そうか。まぁ…事実、だしな」














この主様は。
なんて事口走るんだか。



そうやって言葉にされるだけで、アンタはちゃんと俺の心を見てくれているって、分かっちまう。




だから俺はーーアンタを主と呼べる事を、チカラになれる事を、厭わないんだ。

































なんて。
絶対声に出してなんて言わないけどな。



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