第9章 約束したから
どこまでも続く、天色の空。
鮮やかな青が、彼方まで広がる。
足元には長く伸びた朧雲があり、雲下の様子は見えない。
ここは、私の 風司の 世界。
風が緩く流れふくと、同じ雲の上に風司がいた。
「よぉ、主様。やっと来てくれたんだな」
「………約束したからね。
風司とは、話さなきゃならないことがたくさんあるから」
優しい青の景色とは裏腹に、私の心は堅く重い。
それに呼応するかの様に少しずつ、薄曇が増えてきたきがする。
「はあ……ひでぇ面だなまったく。
此処に来る前みたいによ、もちっと肩の力抜いたらどうだ?」
「風司には、ちゃんと真っ直ぐ向き合いたいの。」
溜息混じりに肩をすくめた風司に、私は意を決して言葉を紡いだ。