• テキストサイズ

BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第8章 鈴音の再会



大仕事を終えて、安堵のため息をつく。
そして視線を感じた先に、くるりと目を向ける。


「待たせてすまないねえ………と言うか、動けなかっただろう?」


「いえ………。
それよりも、黒崎や阿原井に………傷の手当てをお願いします。

貴方が来る、ほんの少し前に………倒れてしまったからっ」



「勿論要請はしたけど、君は大丈夫なのかい?
随分とボロボロだけど………」


「僕は、大丈夫です……」




彼の言葉を聞いてから、なんとなく話は途切れた。



話したくない………と思う気持ちも、彼にはあるのかもしれない。





「少し時間があるからさ、よかったら話相手になってくれるかい?

いやもう疲れちゃってさ〜」



「………………は?あ、いや、別にいいんですが。
と言うか、僕の事捕縛しないんですか?」



よっこらしょと瓦礫に腰を据えたボクに、気を取り直した彼の言葉が聞こえた。


じっと此方を見てくる瞳に、しばらく無言を貫いて目線を合わせ続けた。








「必要あるのかい、一矢報いた君に?」


「………………!」




「その姿をみれば、敵さん側だったのは明白。でも、ユーハバッハの傷から君の霊圧を感じたよ。

ボクの見立てって意外と当たるんだよね」





へらりと笑いながらも、ずっと心に思っていたことを口にする。


/ 430ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp