第7章 その日 口火を切る
見送った石津さんがお店の中に入った事で、浦原さんと二人になる。
「すいません浦原さん、僕からも言わせてください。
遅くなったのは彼女だけが悪いんじゃないんです。
長く引き留めてしまったんです………」
「大丈夫ですって。
さっきも言いましたが、無事ならそれでいいんですよ。
彼女の身を預かる者としての責任ってヤツです」
ずっと謝り続ける石津さんの姿が気になって、彼女には非がないことを伝えたかった。
その思いから言葉にすると、さらりとした返事が。
若干腑に落ちないが、それでも分かってもらえて胸を撫で下ろす。