第7章 その日 口火を切る
「いや〜お待たせしましたって………お二人共どうしたんです?」
「「なんでもないですっ!」」
木戸が開いて浦原さんが出てきてくれたが、気恥ずかしさで居た堪れない空気を壊そうと急いで応えた私の声は、石田さんと重なってしまう。
構わずに、そのまま私は話続けた。
「連絡もせずに帰るのが遅くなってしまってすいませんでした、浦原さん………」
「心配はしましたが、こうやって無事ならいいですよ。朽木さんにはまだ?」
「先程伝えました!許してくださって安心できました…」
「それならよかった。ささ!冷えますから先に入っていてください。アタシは、石田さんの話を聞いてから行きますから」
ニコリと笑いながら促されれば、私は従うしかない。
はい、としか言えない雰囲気を感じたし
これ以上皆さんに、迷惑はかけれない。
「………わかりました。
石田さん、今日はありがとうございました。おやすみなさい」
「こっちこそ、ありがとう石津さん。
おやすみなさい」
挨拶をして、私は店に入った。