第7章 その日 口火を切る
再び歩き出して少しすれば、浦原商店が見えてくる。
雨を避けながら立つ人影があって、なんと朽木さんだったから驚いた。
「久しぶりだね、朽木さん。さっきは…」
「いや、いいのだ。石津の無事が分かったからな。
それはそうと………」
じいっと、朽木さんが見てくるから訝しる僕に、慌てた様に石津さんが捲し立てた。
「ご心配をおかけしてすいませんでした副隊長あの浦原さんいますか‼︎」
「………………………」
「あ、ああ。…呼んでこよう」
あまりの勢いに呆気にとられている間に、朽木さんは店内へと消えた。
「ど、どうしたの?」
「えと………時間も遅くなってしまうので、早急に用事を終わらせようかと思いまして…」
石津さんの目がものすごく泳いでる。
と、言うか…………………焦ってるような?
普段は無い彼女の姿が気になりつつも、二人で待つ。