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BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第2章 戸惑いこころ


放課後の予鈴が学校に鳴り響く。 


帰るやつも、たつきみたいに部活に顔を出すやつもいろいろだ。

茶渡は勉強の息抜きのジム通いで先に帰った。
ケイゴや水色だって文句たらたらで図書室に行った。


休明けの考査は月末だからみんなそれに備えて勉強してる。


俺だって育美さんのバイトが今日は休みだからこのまま帰るところだし。
夜は机に向かうだろう。



昇降口まできて、目に止まったあいつに声をかける。

「よう、石津。」

「黒崎さん。今帰るんですか?」

「お前もだろ。」

手には見覚えのある紙袋を石津はぶら下げている。


理由を知りつつ、聞いてみた。

「その袋、どうしたんだよ。重くないのか?」

「石田さんが、教科書を貸すかわりにくれたんです。まだ届いてなかったので助かりました。」


ガサっと紙袋を掲げる石津は
心なしか嬉しそうな顔をしていた。

「そっか、良かったな。月末の試験にも役立つんじゃないか?」

「そうですね、ちゃんと出来るといいんですが。」

学校の門を出て一緒に歩く。



「石津はさ、どこに帰ってんだ?」

「浦原商店ですよ。
副隊長に言われて今はそこに居候しています。」

「マジか……。すげぇな。」

あの店の連中には世話になったが、なかなか面子が濃い。
浦原さんだしな。



「そういや、昨日は悪かったな。虚退治に手伝えなくてよ。」

正規の担当がきても、俺だって死神代行だ。
力になれることはしたい。

でも、それが昨日は役に立つ前に出番もなかった。



それが、少しだけ悔しいと思う。



そんな俺の考えがバレたのか
きょとん、とした石津は
クスリと笑いながらも応えてくれた。

「気にしないでください、黒崎さん。仕事ですから。
でも、困った時は皆さんの力を借りる事になると思います。
その時は、お願いします。」


「……もちろんだ。」

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