第7章 その日 口火を切る
「………………行ったかネ?」
「霊圧・気配共に隊舎を出ました、マユリ様!」
「声が大きいヨ、眠八號………ようやくだネ。
解析の続きをするとしよう」
やれやれと溜息を吐き出しながら、巨大なモニター画面を手元のピアノの鍵盤の様なボタンで素早く弾き出したマユリは、一つの映像を再生させた。
ひとりの死神が、およそ虚とは似ても似つかない存在と戦う姿を映したもの。
暫く見つめた彼は、ある映像に目が釘付けになり、止めては見ての繰り返しをしていた。
やがて、ニヤリと笑うのだった。
「面白いじゃないかネ………これは」
この映像が先の未来で役立つ事になるのだが、映る当人や涅自身でさえも今は知る由もない。