第7章 その日 口火を切る
「朽木副隊長………!そっ総隊長⁉︎」
「や〜実穂ちゃん、久しぶりだねぇ」
ひらひらと手を振り眼帯をつけた和かな笑顔の京楽総隊長と、真剣な眼差しの朽木副隊長が部屋へと降り立つ。
「あっはい、ご無沙汰してますっ………じゃない!
何故………御二方自ら現世に⁈復興の活動は………」
「総隊長に失礼だぞ、石津!」
「ああ、構わないよルキアちゃん。彼女の言葉は尤もだからね。先の争乱から一年経って無いし、僕が居たら無理もないよ」
「まあ、ちょっと気晴らしみたいなものさ」
苦笑いの総隊長の言葉を受けて、私は思う事はあっても、口には出さなかった。
「立話もなんですから座って下さい。温かいお茶もありますから!」
浦原さんの声で全員が腰を下ろし、鉄裁さんの美味しい緑茶を頂いた。
そして、朽木副隊長が来訪の理由を話してくださった。
「私が此方に来た理由は、十二番隊が多忙故に総隊長殿からの打診だ。
石津の事も気になっていたし、今我が隊が出来る復興活動にも限界がきてな。
小椿殿や清音殿が言ってこいと背中を押してくれたのだ」
「そうでしたか。来てくださってありがとうございます」
「僕はさっき言った通り、気晴らしを兼ねた現世の様子見と、浦原店長がくれた報告が気になったからだね」
ちゃんとした理由があったのか………。
前者だけ聞いたら、ただの散歩みたいだし伊勢副隊長が怒りそうだもの。
なんて事を、苦笑い混じりに私は思った。
ひと息ついた後に、改めて報告をしようと私は顔を上げたのだった。