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BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第6章 手をのばすは夢の中


あれ   そう言えば

何か耳に残る言葉が。






『………………………ごめん』







徐に彼を見れば、コーヒーを飲んでいて。
気になって、私は声をかけた。



「あの…石田さん」
「………ん?」


「気を失う前に微かに聴こえた、ごめんの意味ってなんですか?」








ブホォ‼︎



「ごほっ!………ぐっごほっ」
「石田さん⁈なんで噴いて………大丈夫ですか?」



「………大丈夫っ!
あの時っ聴こえてたんだね…」


「朧げでしたが、そうですね」





私は彼を見つめていたが、石田さんは、何故か明後日の方向を向いていて。


暫くの沈黙の後、ぽそりと。












「石津さんに………その、薬を飲んでもらうって事で。
………苦しくないかなって気になったんだよ」


「そうゆう事でしたか!合点がいきました。
浦原さんが怪我の具合が軽いのは、石田さんが処置してくださったからだって聴いていたので。

本当にありがとうございます!」




「………………それだけかい?浦原さんが言ってたこと」

「………そうですよ?」

「そう………。
落ち着いたから、送るよ」



他に何か理由があるのだろうかと疑問が浮かんだ私は、先に立ち上がった石田さんの背を、なんとなく見る。








あれ? 寒いからかな。

赤らむ耳が目についた。























後ろを歩く石津さんの気配を感じるが、今はどうしようもなく余裕がない。

















言えるわけない。

他に方向が無いからって、薬を口移しで飲ませたなんて。







絶対に、言えない。

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