第2章 戸惑いこころ
虚の霊圧が消えたーー。
その感覚が体に届いて僕は顔をあげる。
この霊圧は黒崎じゃない。となると彼女か。
まあ、僕には関係ない。
正規の死神が来たのなら
尚更手助けは無用だろう。
僕はいまコンビニに来ている。
喉が渇いたのもあるけど、
1番の理由はうちから持参した
紙袋の中身だ。
数冊の教科書が入っている。
それをコピー機に掛けること数分。
井上さんと彼女の会話で偶然耳にしたこと。
「そう言えば石津さん、教科書どうしたの?」
「実は、手配が追いつかなかったらしくまだ手元にないんです。2、3日の間には来るみたいなんで待とうと思いまして。」
その後は貸す・借りないの問答で話は平行していたが、彼女は申し訳ないからと断っていた。井上さんは残念がっていたっけ。
そう、たまたま聞いただけ。
だいたい、授業に使うのに手元にないと困るだろう。
僕だって教科書は必要だからずっとは貸せないんだ。
だからこれは、必要最低限の関わりだ。