• テキストサイズ

BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第6章 手をのばすは夢の中


「………頭をあげてよ」

その言葉に、なんて言われるか分からない不安を感じながらも、ゆっくりと顔上げて石田さんを見つめる。



「僕が、思う事を話すね」
「………はい」

一度瞳を閉じた彼は、直ぐに目を開けて話してくれた。




「夕方の事は、君も僕も最善を尽くした末の戦いだった。違うかい?」

「………はい」


「あのまま行けば、お互いジリ貧になって潰れてしまう。
それを防ごうと君は考えたんだろう」


「どうして………」

「わかるのかって?以前石津さんの戦闘を見て、無駄な事はしない人なんだって知ったからね。その辺は、黒崎とは大違いだよ」


「そ、そうなんですか…」


そんなこと聞いた彼はきっと怒るだろうと思いながら、話の本筋は石田さんによって戻された。




「とにかく!僕も同じ事を考えていて、でも石津さんが動くのが先だっただけだよ。


……僕は、それを悔いてるけどね」




その言葉の音は小さくともはっきり耳に届いて、彼自身を責めている強い音がした。




「僕の事を気にしてくれてありがとう。
だけど、君に怪我をさせてしまった。
痛い思いも、怖い思いだって沢山したはずだよ。

いつだって怪我をするのは、僕より石津さんだ。


だから君には、あれ以上怪我なんてして欲しくなかったんだ」





「それに………あの事と今日の事は違う物事だ。
考えてる暇なんてないよ。

あの時は…ただ必死で。


今思い出すとね………君が夢を見たと言うなら、あの時僕も悪夢を見ているみたいだった。



目の前の石津さんを僕は助けたかった、それだけだよ。」






「だからね。嫌な思いなんてしてない。
………むしろ心配したんだ」




/ 431ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp