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BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第6章 手をのばすは夢の中


慌てた様子の石田さんは、少し待っていてと言葉を残して何処かに行ってしまった。





ひとりで夜空を見ていると、ピキリと右目に痛みが走った。


まるで静電気の様に、ほんの一瞬。

瞬きをして、目を擦ってみる。
砂埃でも入ったのだろうか?

すぐに治った痛みは、きっとそうなんだろう。












「お待たせ石津さん。これよかったら」

手渡されたのは、温かい緑茶だった。

「これは………?」

「冷えるから、話すなら少しでも温かい方がいいかと思ってね。ちなみに、僕はこれ」



クスリと笑いながら見せてくれたのは、缶コーヒー。

「わざわざすいません!」

「いいよ、いつかくれたコーヒーのお返し。
それに………落ち着かせたかったしね」

「………え?」
「こっちの話だよ」


「ありがとう…ございます。いただきます」

「うん。いただきます」



程よい温かさのお茶が、気分も柔らかくしてくれた。













「それで、話したい事ってなんだい?」

「今日の一件での事です。………あの、言いにくい事なら正直にそう言ってください」

「それは………聞いた内容によるかな。
いいよ、僕は聞くって君に言ったからね」


私はばっと立ち上がり、彼の前に立って口を開いた。





「またかなって言われそうですが。
伝えたいのは、………謝罪なんです」



「気を失っている時に、夢を見ました。
真っ暗な世界で貴方の声を聞いたんです。
………すごく必死で、耳が痛いくらいの声で。

それしか聞こえないはずなのに、
どうしてか………その………貴方の辛そうな顔が見えたんです。

あの時と………同じ。
心が締め付けられる、そんな顔でした」



「だから私………………また貴方に、嫌な思いをさせてしまったんだと思って。

そうでなくても、貴方に怪我をさせてしまった。………だから、ずっと謝りたかったんです。ごめんなさい!」



頭を勢いよく、私は下げた。















ずっと 気になっていたから


目に焼き付いた  あの顔が


辛そうに歪む顔なんてみたくない





黒崎さんや 皆さんといる

そんな時の優しい顔を


貴方には   していてほしい

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