第6章 手をのばすは夢の中
今日はお開きとなって、みなさんはそれぞれ帰宅して行った。
明日は学校が休日でお休みだ。
部屋に戻ってふと落ち着いた時に、
私は髪の結い紐が無くなっている事に気付いた。
浦原さんに許可を得た後に、探しに歩いている。
呉々も無理はせず、何かあればすぐに連絡をする様にと念を押されてしまった。
体の傷は癒えても、魂魄自体は疲弊しているそうだ。
実際いま戦っても、普段より斬拳走鬼は格段に落ちていると浦原さんから言われた。
暫く、何も起きない事を祈るしかない。
ふっと息をはいて、私は走り出す。
夜もいい時間になり、人はまばらの街中を庭園まで急ぐ。
角を曲がってすぐに、誰かにぶつかってしまった。
自分の不注意に頭を下げて顔をあげると急いだ様子の石田さんと偶然に出会たのだった。