第6章 手をのばすは夢の中
一度手にしたゼーレシュナイダーを地に突き刺し、霊子の矢を放つが、こちらに延びる触手には躱されてしまう。
続け様に、懐から銀筒を取り出し投げつける。
「大気の戦陣を杯にうけよ!
聖噬‼︎ ハイゼン‼︎」
円柱の爆発が起こるが、焼き焦げた触手の様な攻撃は、尚も此方に向かってきていた。
「くそっ…」
あっと言う間に距離を詰めた攻撃は、直ぐ目の前に。
後方に飛んで石津さんを抱え、逃げようとすれば腕に激痛が奔る。
「ぐあっ………!」
堪らず斬り落とした触手の様な物は、あくまで彼女が狙いの様で、まだ動いていた。
ザシャ‼︎
「………させないっ‼︎」
石津さんに向かって伸びた攻撃が貫いたのは、咄嗟に出した僕の左手。
ボタボタと流れる血が地面を染めていく。
「………まだ…くるのか」
腕も手も感覚がどんどん無くなっていく中、視界の先には本体から伸びる新たな触手が出ていた。
「どうしたらいい………」
絶望してはいけないと、動かなければやられてしまうと、頭を必死で動かしていた。
その時ーー。
「お待たせしちゃってすいませんでした。助けに来たっスよ、お二人共」
突如現れた、血染めの盾とその人。
カランコロンと下駄の音を鳴らして僕らの前に立ったのは、浦原さんだった。