第6章 手をのばすは夢の中
巻き上げた砂埃がはれて、彼女は僕の隣に立つ。
「助かったよ石津さん、ありがとう」
「いえ。ご無事で何よりです。それより………駄目でしたか?」
「矢は当たったけど、傷無しだよ」
「当たったんですか?!こっちは刃が通らず、滅却師の矢だから………でしょうか」
「わからない。まだひとつだけ、試してない事があるんだ。でも時間がかかる。どうかな?」
「なんでもやってみましょう。それに、新手の虚とついでに私も鬼道で攻撃してみます」
「これだけの虚が引き寄せらているならきっと、黒崎達も直に此方にくるだろう。それまでは僕も一緒に虚退治といこう」
話が付けば、周りはまた虚に囲まれる。
本当に何処から湧いてくるのやら。
「あ、でも石田さんが滅却しすぎるとまずいですね………出来る限りは私がトドメをさします」
「無理なら引き受けるさ。じゃ、よろしくっ!」
いつの間にか背中合わせになった僕らは、互いの武器を構えて虚へと走り出した。