第2章 戸惑いこころ
P.M21:15
晩ご飯もお風呂も済ませた私は、
客間で布団を敷いている。
折り畳める簡易テーブルと小さな箪笥に布団が一組。
窓も大きく、気持ちのいい風が抜ける。
お世話になるには十分過ぎる部屋だ。
このまま休めたらどれだけいいかと、
布団の誘惑に寝転びるのをぐっと我慢した。
これから町内の見廻りの仕事をする。
私の任務はホロウ退治の他に
迷い霊をソウルソサエティへと導く魂葬をすること。
任務のためにも
地の利を知っておかなくてはいけないのだ。
万一に備えて、浦原さんから貰った
ソウルキャンディを取り出す。
又の名を魏魂丸。
見た目は動物の可愛らしい顔が載ったノック式のキャンディ。
ひと押しして動物の鳴き声と共に飴玉が出てくるが、飲み込めば魂の無い体に仮の魂が宿る。
朽木副隊長も現世での戦闘時に使用したが、
難ありは仮の魂の性格らしい。
そう言えば、初めて会ったコンさんも
外見はぬいぐるみだけど魂はソウルキャンディらしい。
私が貰ったのは猫顔のソウルキャンディで
名前はニャーミ。
一抹の不安を胸にしながらそれを持ち
部屋を後にする。