第5章 サイドストーリー *ふたつめの贈り物*
互いに顔を合わせた私達だったけれど、ぎこちなくて。
それはモネも同じだったのか、戸惑っているみたいだった。
ちゃんと話せばきっと大丈夫。
ここは、私から歩み寄ろう。
そう決めて、一歩踏み出す。
ゆっくり近づいていくと、話せるようにと気を遣ってくれた石田さんとすれ違い、二人だけの空間になる。
「心配したよモネ。体は大丈夫?」
「………すいません。迷惑をかけました。
義骸との連結は良好ですが、まだ完全ではないです。返ってゆっくり休みます。
それに、今回の事もごめんなさい‼︎」
「モネ………」
「貴方やみなさんの為になるなら、自分が傷付いても構わないと確かに思っていました。
大事な人を護れるなら、それでいいと。
でも貴方や………彼に言われて、考えました。もし実穂様が私と同じ考えだったらどうだろうって。
そしたら………嫌だって思いました。
傷付いて欲しくない・無理して欲しくないって気持ちがいっぱいで、……苦しかった」
キュッと握られたモネの拳が、微かに震えていて。本当に苦しそうに顔を歪めていた。
「でもやっぱり………何かしたい気持ちも消えてくれませんでした。だから、実穂様と話して一緒に決めようと思います」
ふっと優しく笑ってくれたモネを私は、そっと抱きしめた。
「私の方こそ、ごめんなさい。
考えを押し付けてしまったと反省してるの。
何も起きないようにと大事にする中で、モネを縛ってしまっていたと気が付いた」
「そんな事………」
「無いとは言い切れない。
だから、モネにしか出来ない事を………怪我しない様にやってほしいなって思いました」
そっと体を離すと、モネはちょっと驚いた顔をした後にゆっくりと頷いてくれた。
「はい……。私もそうしたいです」
「うん!」
話がまとまった私たちは、待っている彼等の元へと歩き出した。