第5章 サイドストーリー *ふたつめの贈り物*
昼間の虚退治から数時間経った今、僕は茶渡くんと買い出しに出向いた帰り道を歩いていた。
酷く落ち込んだ様子の石津さんを見て心配したが、浦原さん暫くそっとしておこうという事になり、時間を使って晩ご飯に足らない物を買い出すことになったのだ。
「石津さんは大丈夫だろうか………」
「どうだろうな。心は強いやつだが、今回かなり元気が無いように見えたな」
「そう言えば石田、何か石津に頼まれていたな?」
「それは………」
突然鳴り出した携帯の着信音に気付いて、通話ボタンをタッチする。
「もしもし井上さん?もう少しで商店に戻るところだよ。
え………本当かい?
うん、わかった。こっちでも探してみるよ。
何かあったら連絡して、それじゃあ。」
通話を終わらせて、頭の中を整理する。
隣にいる茶渡くんが、事態を察して心配そうな顔をみせた。
「井上からか?何かあったんだろ?」
「ああ。どうやらモネさんが居なくなったみたいで、みんなで探してるんだって。僕等も行こう」
「そうだな。見つけ次第連絡する」
互いに頷いて、走り出した。
今日はやけにいろんなことが起こるなと、少し語ちてしまった。
角を曲がれば、飛び込んで来た人影があった。
「君…………!」
「…………貴方はっ!」
驚いた瞳とかち合う。
一瞬石津さんかと、そう思った。
でも感じた霊圧で違うとわかる。
と、なれば。
「モネさん………だね。みんな君を探しているよ」
「………………」
暫く押し黙る様子からして、逃げたりはしないみたいだ。
出来るなら訳を聞いて、一緒に商店に戻ろうと決めた僕は、彼女へと足を向けたのだった。