第4章 過ぎゆく秋空の日々
放課後になり下校をした私達は、ファミレスと言う食事処に来ている。
夕暮れ時だからか、家族連れや同じ学生が多く、とても賑わっていた。
「で………何が駄目だったんだ?」
「数学と英語です」
「よりによってこの2つか」
黒崎の質問に答えると、嫌な顔をされてしまった。
「逆に他の二教科は取れてるのがすごいね」
「朽木副隊長から現世の本を借りて読んでいたので特には問題なかったです。暗記物も得意なんでなんとかいけました」
石田さんの言葉に、私はありのままを答えた。
黒崎さんは私の言葉が気になったようだった。
「ルキアの本って………」
「どうかしましたか?」
「いや。よく点数取れたと思ってよ」
何かを思い浮かべた後に苦笑いをした黒崎さんに、私は頭に疑問符を浮かべた。
ぺらりと机の上に置いてある解答用紙を前に、腕を組んで考える黒崎さんと眼鏡を直しながらじっと見ている石田さん。
私の隣には井上さんだ。
茶渡さんは急な用事で今日は不参加となって、四人で長机を囲んでいる。
「とりあえず、駄目だったところをまとめて答え合わせをしよう。そうすれば、大丈夫だよ」
「そうだね。あとはどっちが出来てないかで割り当てる時間も考えないと」
「よし、やるか!」
「よ、よろしくお願いします‼︎」
みなさんで気合いを入れて、早速取り掛かった。