第4章 過ぎゆく秋空の日々
週末の一日を虚退治と魂葬に費やして、私は平日を迎えた。
今日は考査の結果が手元に戻る日だ。
内心緊張しながら登校している。
「石津さーんおはよう!」
「おはようございます井上さん、有沢さん」
「なんでちょっと元気ないの?」
「いや、返却される結果があんまり自信ないんです」
「あー私もだよ。まあ、もう待つしかないからしゃーない!」
「………ですね」
「じゃあ早く教室行こう!」
有沢さんに肩を組まれて井上さんと3人で話す。
意気消沈している私の理由を聞いて、みんなで苦笑いした。
ふっと息を吐いて、教室に足を向ける。
廊下の向こうから本庄さんが見えて、お互いに挨拶をする。
視線を前にいるみなさんに向ける。
自然と笑っている私がいる。
石田さんに相談をしてから、あまり自分の中で悩まなくなっていた。
こうして、過ごせている事に感謝したい。
………何はともあれ、今は考査の結果だ。