• テキストサイズ

BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第4章 過ぎゆく秋空の日々


「採点機能ついてるのかい?これ」


「えっ………」
「む………」
「な………」


僕の一言に井上さん以外の3人の声が重なり目が向いていた。


かなりの高得点が表示されている画面に。

いや、その事はいいんだ。
茶渡くんの歌は、すごくうまかったのは事実だから。


僕の疑問を代弁した声が聞こえて、其方を見た。


 

「なんでだ⁈」

「そんな機能があるのか?」

「本機は自動採点機能搭載により、さらに愉しくお客様の歌いたい気持ちに応えます!………だそうです」


「まあ、盛り上がっていいんじゃないかな?楽しむ一つの要素だと思えばいいさ」

「………前向きだな、石田」


黒崎や茶渡くんの困惑した反応に彼女が説明をしていたが、それに僕は思うことを言ってみた。


そんな中、井上さんはスタッフから大きなトレーを受け取っており、いつの間に頼んでいたのか、お菓子の盛り合わせが来たようだ。







ポップコーンにポッキー
チップスに色とりどりの一粒チョコレート



途端にテーブルの上が賑やかになる。



井上さんにお礼を告げて今し方の話をすれば驚いていた。



「なら、満点取りたいなぁ!」

「満点かい?」

「目指すなら1番だよ!」

「なら、次は井上の番だ。頑張れ」


茶渡くんにマイクを促されて、井上さんは勢いよく頷いた。



黒崎はチョコを食べ始めていて、彼女は何やら考え込んだ顔をしていた。


「どうしたんだい?」

「点数がでるのなら、このカラオケと言うものは、やっぱり頑張るものだったのかと考えてました」



「…………かもしれないが、真面目に捉えなくていいんだ石津」

「………そうだね」




まさかの答えに、僕も茶渡くんも目が点になってしまった。



/ 430ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp