第4章 過ぎゆく秋空の日々
カラオケをする部屋に着いた私達は、思い思いの場所に腰を落ち着かせた。
ちなみに私は井上さんの隣。
「ごめんね、すごい混んでるから出来ても2時間迄って言われたんだ」
「とりあえず1時間だけにして、延長するかどうかはその時決めようと思ってな」
井上さんと茶渡さんの話に納得した皆さんはさて、とお互いに向き直る。
「んで、歌う順番はどうすんだ井上?」
「もちろんじゃんけんで決めるよ!」
腕まくりをしながら井上さんは元気に答えたが、あっと何かに気付いた様に私の方を見た。
「石津さんは初めてだろうから、最初以外でって事にするけど、いいかな。」
「私はやり方が分からないから助かりますが、皆さんは大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ、僕は」
「「右に同じだ」」
皆さんの言葉にほっとした私は、じゃんけんをするために手をかざした。
「よーし、ジャンケンします!
じゃーん けーん ………
「「「「「 ぽん‼︎ 」」」」」
No.1 茶渡さん
No.2 井上さん
No.3 わたし
No.4 黒崎さん
No.5石田さん
の順番になりました。