• テキストサイズ

BLEACH 叶わない願いをそれでも願う

第4章 過ぎゆく秋空の日々


試験後--。

昼過ぎには試験が終わって帰宅となる。


「駄目な気がする…」


ぷしゅうと頭から湯気でも出そうだ。


「大丈夫?石津さん」

「大丈夫じゃないかもしれないです」


ぐったりした私に苦笑いの井上さん。



「お疲れ様、石津さん。そうだ!
これからテストお疲れ様会するの。石津さんも行こう!」

「お疲れ様会…ですか?」

「うん!他のみんなも集合場所にいるから。」

「………え………え?」


井上さんによって、ぐいぐいと腕を引かれて連行される私。


なんかこんなの、前にもあった様な…


井上さんに連れられてきた集合場所とは、校門の前だった。




「みんな、遅くなってごめんね!」

そこに居たのは、



黒崎さん 茶渡さん 石田さん


確かに、皆さんだった。







「あの……これは…」

言葉に詰まる私に、井上さんは言う。


「お疲れ様会、みんなでするの。たつきちゃんや小島くん達にも声かけたんだけど、バイトとかで今日は無理みたい」

そう残念がる井上さんでも、仕方ないっと呟いて笑顔に切り替わる。



「テスト終わりだからって、またやるのか?井上」

「うん、やるよー。明日は学校お休みだし、丁度いいからね。」

「まあ、いいんじゃないか。実際息抜きにはなるんだ。」


黒崎さんや茶渡さんの話で、前にも同じような事をしたのがわかった。



「お疲れ様会ってことは、何かぱーと華やかなことでもするんですか?」

「前はバーベキューしたよな、確か」

「そうだね。ただ、僕らは今回何をするか知らされてないんだ。場所も内容もね。井上さんが発案者だから」

「………げ。マジか」
「………不安だ」


「………言ったら失礼だろ」



石田さんの言葉に、ごにょごにょと青い顔をして茶渡さんと黒崎さんが呟いた。

そんなに、嫌なことでもあったんだろうか。


「お疲れ様会、なんですよね?」

「まあ、そうなんだけどな。」

「井上さんを信じよう」




どうゆうことか未だ理解できないでいる私は、三者三様の青い顔とその前でルンルン歩く井上さんを見ていた。


/ 430ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp