第3章 一歩
「うん、可哀想に…。大野さん。」
三人で言いたい放題だ。
俺が悪いみたいじゃん!!
「可哀想じゃねぇよ!全然可哀想じゃねぇ!だってこの前、浴槽の中で、あっ………なんでもない。」
勢い余って、つい口が滑る。
「え、なに?なんですか?今の。」
「もしかして智くんと既に何かあったんじゃね?」
「え?…え!?もしかして、松潤たちやっちゃったの!?」
「え!?はやっ!流石大野さん!」
みんなが勝手な妄想を繰り広げる。
「ちげぇよ!誰が簡単にケツに入れさせるかよ!!擦り合わせただけだよ!あっ……」
「へぇ〜〜〜〜」
「うひゃひゃひゃ!そうなんだ!!」
二宮がニヤニヤして俺をみて、その相方は嬉しそうに手を叩く。
やっちゃった……。
「ち、違う!大野の手で…」
「ひゅ〜ひゅ〜」
「潤、もうやめとけ。嬉しかったのはわかったから。」
「ゲッ!だって違うよ!お前らが勝手に…」
「はいはい。はは、お前らももう終わり。」
櫻井がそう言って止めたのと同時にチャイムがなった。