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御曹司と忍び 【気象系BL】

第1章 出会い



「おはよう。俺、櫻井翔っていいます。」

「あ、どうも。松本潤です。」

「潤君か。俺のことは、翔とでも何とでも呼んでください!」

「俺のことも適当に呼んでください。」

そういって、お互いペコリと頭を下げた。

「高校から入ったの?」

「うん、高校から。」


この学校は中高一貫のエレベーター式で、高校の八割の生徒が中学校からエレベーターで上がってきた者たちらしい。

だから俺みたいな受験組は相当珍しいらしい。


「へー、やっぱりな。またどうしてこんな地味なところに?このクラスに入れたってことは、相当賢いんだろ?」


そう、俺らのクラスは特進クラスで、自分でいうのもなんだけど、結構頭の偏差値がいい者しか入れない。

結構国の中でも高いところに位置するクラスだが、それでも受験生が少ないのは、この学校の学習システムが少し特殊だからである。

あ、あと…変わった人が多いからかな…。

俺はもう一度校門の方に目を向けた。

頭になにか布を巻いている者が、校門前にいた強面の先生に足止めを食らっていた。


「見た感じ、どっかのお金持ちの息子に見えるけど…。もしかして、あっちの志望か?」

「いや、違うよ。」

俺は櫻井に視線を戻して言った。


「じゃあ、なんでだ?まぁ、そういうお金持ちもいるけど、もう少し知名度ある学校の方が今後生きていきやすいと思うけど…?」


「うん。それがさー…」

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