• テキストサイズ

御曹司と忍び 【気象系BL】

第2章 事件



「でも青寮って少し遠くない?」

そう、青寮は寮の中でも一番遠い所に位置する。


「まぁ…て言ってもそんなに変わらないよ。」

「いやぁ、でも危ないよ?」

相葉が心配そうな顔をした。


「そうだよ。確か大野さんも青寮でしょ?送ってもらえば良かったのに。」

「そうだよ!!折角仲良くなったのに。」


「嫌だよ!!!仲良くもなってねぇし!」

感情的になって大きな声を出してしまったことに気づく。

「ごめん。でも、俺はあいつとは帰らないから。」

ちょっと気まづくなってぶっきらぼうに言い放った。


「…まぁ、いつか、ね。」

二宮か小さくそう呟いたけど、俺には聞こえなかった。


「じゃあ、俺らはこっちだから!またね!」

緑寮の近くに家を持つ二宮が曲がり角で俺に手を振った。

「うん、バイバイ」

相葉は緑寮で生活しているらしいから方向は二人は同じ方向だ。

まぁ、それ以前に相葉はニノの側近だから二人で帰るのも納得いく。


少し薄暗くなった道を俺は一人で歩く。


あいつもう寮に着いたかなぁ…

て、なんで俺、大野のことなんて気にしてんだよ…!



「松本潤くんだよね?」

しばらく歩いてると後ろから声をかけられた。

振り向くと三十半ばのおじさんが三人組が立っていた。

「…はい。そーですけど、なにか?」

「ふふ、いい餌見つけちゃった。」

「は?」

一人が不吉に笑った瞬間に
もう一人が俺の鳩尾を思いっきり殴ってきた。


「うぐっ…うっ………」

ぬるかった!!

俺はそのまま三人組に囲まれながら、意識を手放した。
/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp