第10章 目覚め 【女ヶ島】
ジンベエとクルー達は、岩壁から小屋の様子をうかがっている。
岩壁から少し森に入ったところに建てられた 小屋の中
ルフィはベッドに横たわり、人工呼吸器に繋がれたまま
ローは小屋の扉にもたれ、うつむいたまま
アルコは、ルフィのひたいにそっと手を触れ、彼の前髪を優しく分ける。
いとおしそうにみつめてから、少し離れた床にあぐらをかいて座った。
フゥ ─────────
大丈夫
─────── めざめて ルフィ
水のしぶきのような みずみずしい トレモロ
(始まった……………?!)
ローは、いつもの演奏とは何かが少し違うことに気づき、顔をあげてアルコを見る。その後ろ姿は、長い黒髪が風もないのに揺れ、弦をはじいて時折、大きく振り上がる手からはトロリとした黄金の糸が繋がっているようにみえた。
低音を加えた 助走
波のうねり
はじける しぶき
─── あなたは まだ 飛べるわ ルフィ