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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第31章 arousal






研究所
R棟 最上階



「グッ…、う、あ…、…はぁ、はっ」


アルコは身体の異変を感じて、うめき声をあげながら部屋の床を這っていた。


(なに、コレ…? こ、の衝動は…?!)


『何か』が欲しい

それが『何か』わからないけど


欲しい

欲しい 欲しい

欲しい 欲しい 欲しい



コンコンコン


扉がノックされた。


「ええっと…、誰かいるんだろ? 食事を持ってくように頼まれた。開けてくれ」


扉の向こうから、知らない男の声がした。


──── 食事…
── 男…


「う…、ぐ、あぁぁぁ…っ!!」





モネは自室でゆったりとソファに翼を横たえ、その上に身を預けていた。


「彼女を目覚めさせる気付け薬に入れたのは、開発中のウィルス。無秩序に暴走する ─── 通称『欲望の種』」


今夜の吹雪はいっそう強く、寒風が窓を揺らし音をたてた。





アルコはその衝動に必死で抵抗した。


扉を開けてはいけない
扉を開けたら、きっと ─── 欲しい

欲しい
欲しい 欲しい
欲しい 欲しい 欲しい

…食べたい


「あぁぁぁッッ…!」

「おい…、あんた、大丈夫か?」


男が扉越しに そう声をかけたと同時に、ドカンと建物が揺れる程の大きな音がした。
アルコは本棚を扉の前に倒し、決して開けられないように塞いだ。





モネは皿の上の薄いビスケットを3枚まとめて つまみ上げた。昼間、アルコの部屋で“女同士”の話をしながら二人で食べたそれらを、トランプのカードのように器用に翼の中で広げる。


「まず起こるのは意識レベルの低下。理性的な思考は奪われ、その後に残るのは極度の渇望と飢餓感 ─── どんな生き物も最終的に行きつくところは同じ。生き物が持つ三大欲求……食欲、睡眠欲、そして性欲」


そう言いながら、3枚のビスケットを順に羽でなぞった。






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