第31章 arousal
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その日の夜
パンクハザード島
研究所
A棟 2階 調理室
モネはアルコの食事を準備して、トレイに乗せた。
それを彼女がいるR棟の最上階に運ばせるために、シーザーが部下にしている元囚人達のうち適当な男をひとり呼びつけた。
しかし、やってきたその男をみて、モネは不満の表情をあらわした。
「あなた…じゃ、だめよ」
「? オレじゃ、ダメっすか?」
「だめ」
「??」
男は首をひねる。
頼まれたのは『食事を運ぶこと』のハズ。自分に出来ないとは思わない。
「あなたが思う…、一番シューアクな男を呼んできて」
「…は? シュー…??」
「シュ・ウ・ア・ク。『醜悪』よ。聞こえなかった? 一番 醜くて汚い男を来させてちょうだい」
「…は、はぁ…」
訳がわからない、とばかりに男は困惑する。
モネはクルリと後ろを向いて、涼しげに笑いながら独り言をつぶやいた。
「その方がダメージが大きいでしょ」