第31章 arousal
(あぁ…、コイツら あの時の)
ローが首謀者として担ぎ上げられた『ロッキーポート事件』。七武海に加入するための“踏み台”として利用させてもらった海賊達だ。ローは100人余りの海賊達の心臓を海軍に捧げることで、七武海入りを果たしたのだった。
心臓を抜かれた多くの海賊達は その場で海軍に捕まったものの、一部のヤツらは逃げおおせたようだった。
その後の事など興味はない。海賊達がどうなろうが、海軍が心臓をどうしようが。
「おれには関係ない。取り戻したきゃ、自分達で取ってこいよ。そのための“変装”だろ?」
涼しい顔のまま、振り返らずに親指で後ろの海軍本部の建物を示したローに対して、男達は『腹の虫が収まらない』とばかりに殺気立つ。
「関・係・な・い、だとぉ?!」
「元はと言えば、てめぇが…!」
(面倒だが…)
『説得する・逃げる・やる』
3つの選択肢のうち、一番早く済みそうな手段を取ることにした。
(一気に『やる』…が一番早ェか)
ローが渋々“ROOM”を広げようとしたその時、きな臭い匂いが鼻をかすめた。