• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第31章 arousal





──── さらに2週間後



ローはこの島に住む元囚人達のうち、望む者すべてに“足”を与え終わった。

それは ローが このパンクハザードに滞在し、自由に動く条件と引き換えに提案された“取り引き”のひとつだ。

過去に起こった化学兵器実験の事故により、実験体にされていた囚人達が この島には大勢いる。有毒ガスによって下半身の自由を奪われ 見捨てられた囚人達を、シーザーが科学の力で救ったようだ。

さらなる自由を望む者には、“オペオペの実”の能力で、動物の足を与えた。



大仕事をひとつ終えたローは、アルコの眠る部屋に戻った。


扉を開けると、暗さと静寂と寒さが部屋を包んでいた。ローは白い息を吐き出す口元をコートに埋め、アルコを見下ろす。


──── 頼む


幾度なく見続けている その変化のない無表情な顔を、祈る想いでみつめた。



もう…、限界だ


頼む
目を開けてくれ

声が聞きたい
笑顔が見たい

あたたかさに触れたい

演奏が聴きたい
演奏している その姿がみたい



「…アルコ」



ローは指の背でアルコの唇に触れた。わかってはいたが、やはりその唇は ポケットに入れていた自分の指よりも冷たくて、ローは絶望感に飲み込まれないようにするのがやっとだった。



やめてくれ 本当に

そんな風に
まるで
死んだように眠るのは

もし
目を覚ましてくれるなら
おれは なんでも

アルコが望むなら
おれは なんでもしよう





/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp