• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第31章 arousal




研究所
C棟 シーザーの研究室


シーザーは机に向かってピンク色の液体を調合していたが、モネが部屋に入ってきたのでその作業を一時中断した。本棚から取り出した紙の束を、モネに投げるように渡す。


「この論文をローに渡しとけ。氷漬けになった人間が“冬眠”から復帰した例だ」

「あら、“M(マスター)”…、人がいいのね」

「なわけねェだろ…! 弱みを握るには いい機会だ」


再び机に戻り、ピンク色の液体に少しずつ透明な液体を垂らす。


「それにしてはマトモな気付け薬を作っているじゃない」

「まァな…。恩を売るには、女が死んだら意味ねェだろ」

「フフフ…、死ななければ いいってことね…。ねぇ、“M(マスター)”、コレ 試してみない?」


モネは透明な筒を胸のポケットから取り出した。筒の中に光る螺旋(らせん)状の青色の蛍光色がシーザーの顔を照らした。


「シュロロロロ……、女は怖ェなァ…!」









ローは暖房器具をすべて撤去して、部屋にカーテンをかけた。このパンクハザードという島は入り口こそ灼熱の夏島だが、研究所のあるここは極寒の冬島さながら、吹雪が止むことはない。部屋を冷やさなくても、放っておけば室温は一桁まで下がるだろう。

黒いコートに身を包んだローは、白い息を吐きながらアルコを見下ろし、シーザーの言葉を思い出していた。


『シュロロロロ…! 女が無事 目覚めたら…、海軍本部で取ってきて欲しい情報がある。“七武海様”には容易(たやす)い御使いだろう…?』



“無事 目覚めたら” ────

なんだってやってやる
当たり前だ



ローは扉付近まで歩み、部屋の明かりを消した。暗くなった空間は一層寒く感じられた。鼻で大きく吸った冷たい空気は、ローを体内から冷やしていった。


「おやすみ…、アルコ」


ローは祈るように目を閉じて、観音開きの扉を閉めた。






/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp