第30章 in the fog 【後編】
──── パンクハザード島
数年前の事故以来、政府が封鎖した無人島。
しかし、それは表向きの情報。
毒ガスが侵入者を阻む、秘密施設の研究所。そこには、世界政府の研究の証跡(しょうせき)が残されている。
表向きは政府に放棄された施設だが…現在は“科学者”シーザー・クラウンが“ジョーカー”から任された“SAD”の製造と研究をしているハズだ。
“SAD”がどのようなもので、どこに…そして誰に繋がるものなのか ────
これ以上の情報を得るためには、パンクハザードへの上陸と滞在は不可欠
“ヤツ”の懐(ふところ)に飛び込む形にはなるが、アルコの治療のための設備のことも考慮すると、ためらってはいられない
すっかり朝食代わりにしていたマフィンもすべて食べきってしまった。
最初に食べた1つだけには、底にコインが入っていた。洗ってポケットに入れていたそれを取り出して眺める。
見たことのない文字が刻まれている
古びた銀色のコイン
気に入っているし、何か意味があるような気がしたので、再び大事にポケットにしまった。