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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第30章 in the fog 【後編】








二日後


小型の船を購入した。

部屋に戻ってもアルコはまだ起きる気配はない。

自分の肩の傷の治り具合を確認した後、ふとアルコの怪我も気になった。


『これは、大丈夫。本当に かすり傷』


彼女の右腕の包帯を外した。そこには3本の深い傷が刻まれていた。


「どこが かすり傷だ」


頭を抱えて悪態をつきながら、反対側の包帯も外してみて驚愕した。こちらの腕にもまったく同じような3本の傷。


──── なんだ コレは
爆発事故の傷か…?

何かに挟まれたような
いや、引っ掻かれた…というよりは まるで糸が食い込んだような…


謎の嫌悪感がこみあがるが、アルコは相変わらず起きる気配もなく、問いただすこともできない。
今さら縫合の必要もなさそうなので、せめて消毒をして新しい包帯を巻いた。

アルコの肌は、いつもの睡眠時よりも一層冷たく感じた。


(これは…、長く眠りそうだな)


しかし
立ち止まってはいられない


アルコと出会って1年半が経とうとしている。出会った当初の“珀鉛病”の進行によるリミットの見立ては『あと2、3年』。しかし進行具合によっては早まる場合もある。

過剰なアレルギー反応の示すアルコの体質を考慮しつつ、出来る範囲での治療を進めてきた。それでも『治療』と『進行』の一進一退。

治療設備や万一のショック反応を考えて、みえる範囲・把握できる範囲での治療をだましだまし続けてきたが、そろそろ限界だろう。

一刻も早く、設備の整ったところで、体内と左腕の治療にかからなければ。



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