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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第30章 in the fog 【後編】







セックスの後、ローは珍しくそのままひとりで先に眠ってしまった。


『…側にいてくれ』


記憶はなくても、心と身体のダメージが蓄積されていたんだろう。

そんな弱りきった状態で求められたことが嬉しかった。

ローの身体に巻かれた包帯の緩みがないか確認してから、掛け布を整える。



『お前の想いには 応えられない』



ローは私の気持ちを受け入れる気はないけれど

大丈夫

側にさえいれば、求めてくれる

元の私達に戻っただけ

だから 大丈夫 ────



眠っているローをみつめながら、アルコは声を出さずに泣いた。


ひとしきり泣いた後、アルコはシャワーを浴びた。痛み止めが効いているうちに。

涙を洗い流し、長時間の睡眠に備えて身支度を整える。腕の傷口を慎重に拭いて、再び包帯を巻いた。


窓辺の黄色い椅子に座る。

テーブルの上には、マフィンとそれに添えたメモが置いてある。昼間自分が書いたその文字は 弾んで浮かれているようにみえて、滑稽で悲しかった。その気持ちに追い討ちをかけるように、祭りの盛り上がりが耳に届く。


一体 いつまで続くんだろう この前夜祭は
朝まで騒ぐ勢いすら感じる


アルコはそのメモに、文章を書き足した。それが終わると ベッドに入って身体を丸め、耳を塞いで目を閉じた。




『お前の想いには 応えられない』




あぁ
たぶん
起きられない

だって もう
起きたくないんだよ




深い 深い傷を癒すように


アルコは


深く 深く  眠った





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