第30章 in the fog 【後編】
「トラファルガー・ロー。七武海。それと…?」
二人に気づいたカタクリは、再び手元の資料に目を落とした。
「彼女は、アルコ」
「知っているのか」
「ええ、少し。…兄さん、気をつけて。アイツらも手強(てごわ)そうよ」
「…大丈夫だ。“あっち”は」
「??」
プリンはカタクリが二人を相手にしないことに疑問を持った。
ママの指令は『海軍と七武海及びその周辺のトラブルを揉み消すこと』。トラファルガー・ローも当然 対象者だ。それに、あのアルコという女も そこそこ強そうにみえる。
それとも…兄さんには、何か“未来”が見えているの?
その“未来”は、プリンには まったく予想できないものだった。
・・・ガッ ツンッ!!
「う…、ァ…?」
アルコが大きな剣の腹で ローの後頭部を殴り、気絶させた。ローはドサリとその場に倒れる。
プリンはアゴを下げて目を剥(む)き、編集中だったラオGの記憶のフィルムをその場に落とした。