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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第30章 in the fog 【後編】






港で見覚えのあるシンボルマークの船をみかけ、ローはその日 訪れる予定だった情報屋との約束をすっぽかして、その船を張り込んでいた。

港に降り立ったその人物をみかけた時、ローは一瞬 身体を固めて震え上がったが、すぐに冷静さを取り戻した。


“新世界”に挑む鍵となる“SAD”

その生産を裏で糸引く“ジョーカー”

間接的に“ヤツ”を失脚させることに策を巡らせてきた

直接 仕留められるなら、それがベスト
しかし現実はそう甘くはないだろう

もし、おれの力が敵わなかったとしても ヤツの“弱点となる鍵”を抑え、間接的に仕留めることができれば ───

パンクハザードと程近いこの島にヤツが現れること自体が、“鍵”の核心に迫っている何よりの証拠


「幸運過ぎて…、笑えるな」


ローは物陰に身を隠してそうつぶやいた。いや、霧の濃いこの街においては、身を隠す必要すらないかもしれない。


もうひと押し

何か“鍵”に繋がる“弱み”を掴むことができれば


ローは灰色に沈んでいくピンク色の派手な背中を追いかけた。







しかし、ローのその笑みは長くは続かなかった。


おれのこの能力 ────

コラさんが命懸けで託してくれた“オペオペの実”の能力

この能力の最上の技である
“永遠の命”を与える「不老手術」

それを欲っするために
おれをコントロールするために

アルコを ────







アルコを尾行していた男は、滞在しているホテルを突き止めると、Uターンして歩き出した。

それを裏路地に引き込んで、バラバラにした。わめく首をゴミバケツに放り込んで黙らせる。その上に座って思考を巡らせた。


──── いや、実際は考えているフリをしているだけだった。ただ時間だけが過ぎてもボンヤリしているのがやっとで、ローの思考は停止していた。


今まで散々考えを巡らせていた

可能性
策略

弱み
切り札…

すべてが頭の中から吹き飛び、何も考えられなくなる。



ただひとつだけ確実なことは



とにかく絶対にアルコを“ヤツ”に

近づけない

関わらせない



アルコには

どんな嘘をついてでも ────






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