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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第29章 in the fog 【前編】



「そう言えば…、昨日“アイツら”に会った」

「“アイツら”?」


ローはアルコが淹れたコーヒーをすすりながら言った。


「アルビダ達。
暇そうで…、仕事にならないらしい」

「そうなんだ」


確か『護衛』の仕事だと言っていた。敵が仕掛けて来ないことには、仕事はないのだろう。


「平和でいいじゃない」

「平和過ぎて…、ふんどし祭りに駆り出されるらしい」


アルコはコーヒーを吹き出しそうになってから、声をあげて笑った。


「あははっ! そりゃ見物(みもの)だね。
…ローは?  出ないの?  ふんどし祭り」


ローはアルコを鋭く睨(にら)んだ。


「冗談でも…二度と言うな」

「あっはっは! ゴメン、ゴメン。もう言わない。想像だけで、十分 楽しめた」


ローの威圧的な態度をアルコは笑って いなす。アルコの快活な笑いは、そのうちローの表情を溶かした。

穏やかな朝食の時間。

外は相変わらず濃い霧に包まれているが、どこかいつもより楽しい雰囲気だった。


明日からはフォグマリア祭。今夜から前夜祭が始まるらしいので、街は本格的に彩られるのだろう。

今日、お菓子を作って準備する。今夜は二人で きらめく街並みを歩くかもしれない。


いつでも、大丈夫

“それっぽい”タイミングで ────


アルコの心は、希望と決意に溢れていた。





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