第7章 鏡
時折クルーに勧められたり茶化されたりしながら、次々に品を選んでいくアルコ。
その中に見慣れたアイテムが並んでいることに気づき、嬉しそうに驚く。アルコが以前から愛用していたロゼ色の石鹸。ドレスローザで生産されたグランドライン限定品だ。
「わぁ、コレ!? コレ ください!!」
「やった~! やっぱりねっ」
喜んだのはベポ。ペンギンから金を受け取りながらアルコに向かって言う。
「オークションで初めて会ったとき、アルコから この匂いがしたから。ずいぶん探したんだよ~」
さすがベポ。人間よりも嗅覚が優れているのだろう。『探してくれた』というのが、また嬉しい。
「ありがとう、ベポ」
「キャプテンは『もっとエロい匂いだった』って言い張ってたけど、やっぱりコレで正解だったんだね!」
「エ……エロっ?!」
驚いてローを振り返ると、ローも後ろをくるりと振り向いて顔をそむける。
「……」
帽子のつばで顔が見えなくなり、どんな顔をしているかわからないローに対し、ベポは怒りだした。
「あ! そうだ、キャプテン!! もういいでしょ、外してよ!!!」
「?」
アルコには何のことかわからなかったが、クルー達にはわかっているようで皆ウンウンとうなずいている。
「わかってるよ。アルコ、来い」