第27章 価値観
「そう言えば、バギー…。さっき手が吹っ飛んでたような。胴体も。…ローがやったの? 連携技?? 実は仲良しなんだ」
「違わい! おれ様の“バラバラの実”の能力よ!!」
「ふーん……、バラバラ…」
バギーも悪魔の実の能力者らしい。バギーは得意気に左手を切り離す。添えている右手は“相変わらず”手首から先が“ない”。
「あーーーーっっ!!!!」
「どうした」
「なんだっ、女?! うるせェな! 急に大声出しやがって」
「バギー…、あなたの手……、私が小屋に吊るしてきたヤツだっ!」
「なんだとっ?! おれの迷子のかわいい右手を吊るしただとっ!? なぜさっさと言わねェんだっ! わかるだろ、右手がないのくらい、出会った時からわかるだろ!!」
バギーはアルコに顔を近づけて凄み倒す。
アルコは漂着した時に、ローの足についていた“手みたいなヒトデ”のことを思い出していた。ローに後でみせようと思って吊るした『ヘンな生き物』。その後、寄生虫を取り出すのに必死で、すっかりその存在を忘れていた。
そう言えば、バギーは最初から右手がなかった。
三人で牢に入れられた時、ローは両手を繋ぐように海楼石の手錠をかけられていたが、バギーの手は左手しかなかったので その左手と檻を繋がれていた。