第7章 鏡
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ちょうど隣の部屋に戻ってきたらしいアルコに、2人は もうすぐ島に着きそうだと話を振り、どうしたいか探りを入れる。
アルコは、上陸しなくていいので部屋で眠りたい、と言う。
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「本当に降りなくていいのか」
「金なら渡すよ。好きに過ごしていいんだぜ」
アルコの予想外の反応に、2人は露骨に自由をちらつかせる。
「いや、眠りたい。ひとりで大丈夫だし、なんなら船番も引き受けるわ」
「「…………」」
そうまで言って船に残りたいと言うことが、逆に怪しい。もしかして これは引っかかったんじゃないかと、2人はアルコの要求を受け入れる。
「助かるな。じゃあ、おれ達は全員で上陸する」
「なんか欲しいもんある? 女の子なら必要なもんもあるだろ」
「……いや、とくには。無いなら無くても、しょうがないよね」
「……」
女ってこんな適当でいいんだっけ、とペンギンは拍子抜ける。
「眠るのに痛み止めは必要か」
「やっ! あ、あれは……必要ない!……です」
アルコは、痛み止めだけで激しくイってしまったことを思い出したのか、大げさに慌てる。
「『あれ』はクセになるからな」
ローは口角を上げて言った。