• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第27章 価値観






* *



「起きたか」


アルコが目を開けた瞬間にそう声がかかる。まるで目を覚ますのを待ち構えていたかのように。

部屋を囲む白い布は、朝日で白み始めた外の明るさを反映していた。

「…おはよう」

内ももの筋肉にダルさを感じながら、身を起こした。ローが渡してくれたお碗の水を飲んで、あたりを見回す。

広いベッドの端で すうすうと寝息をたてて安らかに眠っているユナ。ベッドには、昨晩の激しいセックスの痕跡。

軽くため息をつくと、ローにお碗を取り上げられた。

ベッドに戻ってきたローは、何も言わずに押し倒す勢いで口づけてきた。抵抗するほど 身体はまだ覚醒していなくて、そのままベッドに沈み込む。口づけは なんの躊躇(ちゅうちょ)もなく、あっという間に首筋から胸元へと下りていく。


「まだしたいのっ!?」

「約束だろ」

「そんな約束…、したっけ」


動きが止まり 沈黙が流れた後、ローは再び胸元を緩く触りながら続けた。


「後でゆっくり、何回もするって…約束しただろ」

「…“何回も”なんて言ったっけ」


再び静止と沈黙が流れる。

催淫効果のあったらしいお茶に含まれていた薬は、強烈だが持続性はあまりないようだった。現にユナは、挿入もせず 一度達しただけで疲労と安心で眠ってしまったし、アルコも一回のセックスで十分に疼きが治まり、その後 気絶するように眠ってしまった。


そもそも その“一回”が激しすぎた

あれでも ローには足りなかったのか
ていうか、もしローがアレ飲んでたら、一体どんな惨事になったことか


しかし愛撫を止めたローは、プイッと背を向けてしまった。

アルコはユナがまだ起きそうにないことを確認してから、その背中を追いかけて 後ろから腰のあたりに触れた。

「わかった、わかった。いいよ、しよう。…もう一回だけね。

ただ…、終わったらでいいから、お願いがあるんだけど」

「? ─── なんだ、珍しいな」





/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp