• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第27章 価値観



カラフルな座布団に、アルコはユナと向き合って座った。ローはアルコの後ろのベッドに不機嫌な様子で足を開いて座っている。

差し出されたお茶を、アルコはすすった。

やっぱり、自分が淹れた味とは少し違う。葉っぱの量か、蒸らし時間か…。そんなことを考えながらお茶の水面を揺らしてもう一口飲んだ。


「なんだ。話って」

「!  …はい…。あの…、ええと…」


ユナはお茶の入ったお碗を両手で持って、口ごもる。少し身体をくねらせてうつむいた。

不安そうな、困惑しているようなその様子にアルコも心配の眼差しを向けた。


「早く言え。おれ達はヤることがある」

「ロー!  大丈夫だよ、ユナ。なにか言いにくいことなんでしょ?」

「………」


きっとあのことだ
昼間、話したこと

『ローは必要だと思ったら、絶対ちゃんと治療してくれるよ。…ユナが何かを犠牲にしなくても』

届いたのかな
響いたのかな

犠牲になんて ならなくてもいいよって
ユナが望むなら
自分で望んでくれるなら

だからお願い
自分で言って欲しい

自分で
自分の生き方を
選択して欲しい


アルコはそう心の中で願いながら お茶を飲み干して、お碗を置いてユナの手に触れた。

それにビクリと大げさに身を固めたユナは、手に持っていたお碗を真上に傾けるように大きく一口飲んだ。



/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp