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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第27章 価値観





アルコは外から風呂に回って、置いてあった紙をねじって火を着け、木をくべた。見よう見まねでやってみたので時間がかかったが、なんとか風呂を沸かすことができた。

「もういいだろ。入ってこいよ」

姿は見えないが、風呂の中からローがそう声をかけた。

「でも、これ結構 難しいんだよ」

「テキトーにしとけ」

テキトーって…

直接風呂の底を温めるような装置なので、そのままにすると熱くなり過ぎる。保温状態を保つのは、難しかった。

「放っといたらアッチッチになっちゃうよ」

「アルコも今からすぐ入れば、もう消してもいいだろ」

「わかった、わかった」

ローは自分だけくつろいでいることに居心地が悪いのか。早くしろという口調でアルコにそう促した。

ローが風呂から出てくるのを待って、入れ替りで入る。タオルと着替えの着物を持ってすれ違った。

「今日は ちゃんと、『男』が先」

この島には そういうルールがあるらしいことに皮肉を込めて、アルコは笑顔をみせた。

「ああ、そうだな。先に入らせる訳にはいかない」

「え、ウソ。男尊女卑。何?  影響された?」

「違う。アルコが先に入ったら、おれが風呂に入ってる間に 寝るだろ」

そうだった。
昨日は先に入っていいと言われて、先に入って先に出た。で、ローが出てくる前に寝てしまったのだった。
だって、久しぶりのお風呂で気持ち良すぎた。あのぽかぽか、すべすべの幸福感に抵抗する術(すべ)はない。


「今日は…、寝かさねェ」

「…わかったよ」




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