第27章 価値観
「……光ってるね」
「…で、何なんだ」
「貴様らっ! ありがたいじゃろうが!! 神々しいと思わんのかっ?!」
僧兄が相変わらず、憤慨を表している。輝く大僧正に怯まない二人をみて、ユナの父までマヌケな顔で口を開けていた。
「なんだよ。なんかの能力か」
「“テカテカの実”じゃない?」
言い当てられたようで、大僧正は頭まで真っ赤になった。
「これだから異海の人間は好かん! 島民を救うようなことを言いおって、お前らもしょせん“道化”と変わらんじゃないか!」
「おれ達は“海賊”だ。最初からそう言ってるだろう」
「ふぬうううぅぅぅ………」
「わ! 眩しいっ」
「─── アルコ、上だ!」
大僧正が合掌する手にさらに力を込めると、空間全体が閃光に包まれ目も開けてられないほどだった。眩しさの中で動く人影。何か罠のようなものが作用したようで、上から何かが降り注ぐ。
バラバラと降り注ぐのは『矢の雨』。二人は眩しさの中、剣を振るう。
「う…っ!」
「くそ………っ」
直後、包まれる浮遊感 ────
廊下の床が抜けた。
ローはアルコを捕まえて“ROOM”を広げるが、落下速度のほうが速く、届かない。落下してくる矢を刀で払いながら、今度は暗闇に包まれる。
四角く抜けた床が、頭上に遠のいていった。