第27章 価値観
「そうだな…。おれが七武海でいる限りは、アルコが賞金首になることはねェか」
「“いる限り”…ってことは、ローはやっぱりそれだけじゃあ満足しないんだね」
そういう所はミホークとは違う。純粋に強さを求めるミホークは、七武海という立場で世界を傍観することを目的のひとつとしているようだった。
ローは違う。七武海という立場を利用しているのは同じだが、それすらを踏み台にしてさらに“高み”へ行こうとしているようだ。
そんな彼のそばにいれば、自分はいつか“海賊”になるんだろうか。
「ああ…。じゃあ“その時”がアルコの海賊デビューか」
「ふふ。“それまで”には、心の準備しとく」
“ローが七武海を辞める時”
そんな時は来るんだろうか
そして“その時”には
『自分が海賊になる』
ミホークと共にいた時は、海賊は討伐の対象だった。やっつけることにも、海軍に引き渡すことにも、とくにためらいはなかった。
でも、ルフィやゾロ、ローに出会って ───
こんな海賊もいるんだね
自由で
心のままに
世界に挑む
昔も“そんな男達”がいたってミホークから聞いてはいたけど、やっぱり自分の目でみて、出会って、話して、一緒に闘って…“そんな男達”の魅力がよくわかった
そんな海賊なら
あなたの隣なら
“海賊”になるのも悪くない